FiFTEEN
「…男だらしな…チヨの方がよっぽど男らしいし。」




日向の一言で…オレら、撃沈…




まぁ、


そのおかげで、いいこともあった。

いいじゃないか、
いいじゃないの。



その後、明日の打ち合わせをして家に帰った。






翌日の昼休み、オレたちは犯人に会いに誰もいない屋上へ行った。


「ほんとに来るかな?」

「来るって!あの性格じゃ絶対に。」


そのとき、屋上のドアが開き犯人…教頭がやってきた。


「やっぱり来た。」

「君達どうゆうつもりだ。」

デカい口が憎らしい。


「あの引き出しを開けたからここに来たんすよね?」

「…ああ。…中身をどこにやったのかな?あそこには大事な資料が入ってたんだ。…君達がやったんだとしたら罰を下さなければならない。」

「罰ねぇ。…でも、これが大事な資料ですか?」

渋谷は袋から教頭が大事にしている物を出した。

「はははは…違うなぁ。それは靴下じゃないか。…そうじゃなくて、」

「あの…今なんておっしゃいました?」

「…それは靴下、」

「はい!ブー!…これは靴下ではありません。ただの布切れでーす。」

靴下に見せかけた布。昨日の夜みんなで作ったやつ。

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