FiFTEEN
「なんでこれを靴下だなんて思ったんですかぁ!?」

「それは…」

「答えは一つ。あの引き出しの中には靴下が入っていたから。だから靴下なんて言っちゃったんすよね?ほんとに資料が入ってんならそうは思わない。」





「…きさまらぁ!どうやって、あそこ開けた!?停学にするぞ!」

教頭は顔を真っ赤にして怒鳴る。

「停学?…の前に、自分が言ったことわかってる?…録った?チヨりん。」

「バッチリだよ。」


津賀が持っていたのはカセットテープ。


「教頭先生…今の全部録音されてます!」


「…わかった。…君達、それを返しなさい。そうしたら、教務室に無断で入ったことは許してやろう。」

額に汗…ずるい顔。
頭にくる…






「いやだね。…あんたのせいで傷ついた人達がたくさんいる。…停学になろうが退学になろうが、オレらがしたことはあんたのしたことより罪はねぇよ。」


オレは言ってやった。


『そうだそうだ!』

津賀と渋谷は声をそろえた。
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