FiFTEEN
「そのうちまた文句言われると思うけど…」

捨て台詞を言った伊藤くん。


「でもみんなかっこよかったぁ~」

あえて何も言っていない頼もしい津賀が言った。


「いつもだよ、チヨりん!」

「そっかそっか!……でも…アタシ改めて思っちった!…みんなのこと好きだなぁって。」



なぜか、その言葉が頭の中でリピートされてる。



「いやん、好きって…照れるね、のえるくん。」

「い、一緒にすんな!」

「ちょっとチヨ、変なこと言わないでよ。」

「あ、そうゆう好きとかじゃないよ。友達として好きっていうか……まぁとにかく、アタシ放送部入ってよかった!」



友達として好き…オレも?



あれ?じゃぁ、この間のは?




「よっしゃ!今日はのえるんチでパーティだ!」

渋谷は部室を走って出て行く。

「アタシも!」

日向もつられて走ってく。

「…ちょっと、家ダメだって!」

その後を伊藤くんが追った。


「よし、瀬名きゅんも行こう!」

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