FiFTEEN
「……あのさ、この間の…ゆっくり見ていくとか話したじゃん?」

「…あー、靴下泥棒の犯人のこと?」



へ?…なにそれ。



「よかったよね、焦らずゆっくり捜査したから犯人見つかって…だから言ったでしょ。瀬名きゅんはまだ入ったばっかなんだから、ゆっくりでいいの。ゆっくり見てってくれれば。」



ん!?…話が見えない。


「それじゃなくて…その安藤とかに好きって…オレのこと。」

「ん?そんなこと言った?……言ったのかな?でも好きだよ、仲間として。」


待って…

オレの勘違い!?


好きって恋愛感情じゃなかったのかよ!?


「瀬名きゅん?行かないの?」

「後で追いつきます…」

「は~い。」







ああ~オレってダサい…


…勘違いから始まる恋もある…ってか。



はぁ……よりによって、なんで津賀なんだよ。


オレの初恋返してくれよ…頼むよ、津賀千世…




そんな願いも空しく、日々想いは募っていく次第であります。




     FIFTEEN 02完
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