FiFTEEN
「…この人たち関係ないじゃん!…もういいでしょ…アタシだってこんなのもうやだよ。…そんなにアタシが憎いなら…アタシを殺してよ!!」


今まで聞いたことがない津賀の声。



「……アタシがお母さんに似てるから悪いんでしょ?」





その言葉に、津賀の父親は膝から崩れ落ちた。


「…佐和、子ぉ……なんで行っちまったんだよぉ~…」


泣きながら何度もそれを繰り返す。



そして何分かたって警察がやって来た。



津賀の目の前で父親が警察に連れられて行く。


津賀の横を通り過ぎると、父親が言った。




「おまえの、せいだ…」



そうゆうと家から出て行った。


……


……


……




「みんな…ごめんね。それと助けてくれてありがとう!おかげであの人と別れることできたし!あー、スッキリした!」

「千世?…ケガ大丈夫?」

「心配ないよ~!慣れっこだから!」


津賀は強かった。
涙を流さないで、強い目をしてて。

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