FiFTEEN
FIFTEEN 04
体育祭も無事終わり、

大嫌いな期末テストも終わった。





が、しかし!!


この学校では期末で成績優秀な上位何十名かの名前を掲示板に貼るという、オレには意味不明なものがあって…




そこで驚くべき事実が…




なんて驚いてるのはオレだけ。



「またいっとくん1位だね。すっごいじゃん!496点!」

「まだ全然だよ。」

「1位がよく言うよ。」

「そんな文奈ちゃんは8位じゃない!」

「イエイ!…大学生の彼氏がいてね、教えてもらってたってのもあるけど、まぁ実力?…てか、チヨもこの間より順位上げてない?」

「へへ…15位から11位です!」

「でもさ、それより渋谷くんだよね。普段おちゃらけてんのに、3位なんて。…授業中寝てんだよ!?」

「部長はやっぱり天才なんだよ!」

「やめてよ~天才なんて呼びたくなぁい!」




そう…驚くべき事実とは、


放送部5人中、4人が成績優秀な上位何十名に入ってるってこと。

今ここにいないあの渋谷でさえ、優秀だったとは…



「瀬名きゅんは?どうだった?」


おいオレにふんなよ。
…そっとしとけっての。





「オレは…入って…ないよ。」
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