FiFTEEN
瀬名遥斗は、かなり頭が悪い。



オレは恥かしくなって、その場から逃げる。

その後を津賀と日向が、からかいながらついてきて、伊藤くんは自分の点数を見ながら言った。



「あと4点足りない…」



嫌味にしか聞こえねぇ。






そんなこんなで、放課後になる。
集まると、渋谷が言った。


「みんな!期末テストの順位なんて気にすんなよ~!大事なのは頭じゃねぇ、心だぞ!」





「って、オレに向かって言うなや!!」

「アハっ!」

「アハじゃねぇよ!悪かったなぁ!頭悪くて!」

「悪いなんて言ってないじゃん。」

「でも一人だけ載ってないと笑えるよね?」

日向が笑う。

「あのなぁ…」



「どうした?のえる。」

伊藤くんが手を上げてる。

「悪いんだけど、何ヵ月か部活休みにさせてもらってもいい?」

「はぁ?ダメだよ、ダメ。認めません。」

「勉強に専念したいんだ。」

「勉強って…あんな点取ったらもう大丈夫だろ?志望校、市穂ノ高校だったけ?」

「うん。」

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