色つきリップ〜紅い唇〜
シルバー
 


うす暗い空を見ていた。


部活が終わった夕暮れの教室で、『着替えてくるから教室で待ってて』と大野に言われたわたし。


雨はまだ降り続いていて、優しい音を奏でている。


ドキドキする


大切な人を待つ時間


帰り道では


何を話そう?


何から言おう?


大野に言いたいことはたくさんある。


でもきっと


また何も言えなくなってしまいそう





< 229 / 285 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop