色つきリップ〜紅い唇〜
 


一人、体育館の床のモップ掛け。


ボールを磨いて部室に運ぶ。


部員用の水筒を洗って


ゼッケンをたたむ。


「大野め、何が『後片付けも全部美咲がやるから』よ!」



まあ、『手伝いますよ』と言ってくれた桃ちゃんや部員達に『一人で大丈夫』と言ったのはわたしだけど。


ブツブツ言いながら、スコアブックを棚に並べる。




< 25 / 285 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop