ライナーアンドザ・スカイ


昼休み、することがなくなった俺は、

昼寝をしたり、図書室で本を読んだり、友達と校庭や体育館でスポーツをしてみたり……

高校生らしい昼休みを過ごしている。


しかし、そこに必ずと言っていいほど副会長が現れる。

流石にうんざりだ。



「副会長も根性あるよなー。今日も来るんじゃねぇ?」


成瀬が弁当を広げながら言った。

青木さんが珍しく教室で昼を食べているので、成瀬は俺の隣の席に座っている。


「勘弁してよ……。来るだろうけど」


否定できたらいいのに。

断り続けているにも関わらず、副会長は毎度毎度フレッシュに勧誘してくる。

対する俺は、いい加減断り疲れている。

これからまた副会長がやってくるのかと思うと、それだけで疲れてしまう。


そんな憂鬱な気分で弁当のふたを外したとき、成瀬が大きな声を出した。


「青木ちゃんも一緒に食べようぜ!」





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