ライナーアンドザ・スカイ
「そう言わずにさ!一緒に食べようぜ!」
「そう言わずにさ!一緒に活動しようぜ!」
なんか、変なの混ざった。
同時に右側に気配。
予想はついたけど。
「やあ」
廊下側の窓から副会長が顔を覗かせていた。
「お断りします」
一言だけ言って弁当を食べ始めた。
もう顔も見たくない。
「めげませんねー」
ははっと成瀬が笑って言った。
「まあね。秋山君には生徒会向いてると思うよ?ねぇ『青木ちゃん』?」
「えっ、は、はいっ」
突然話を振られた青木さんは、座ったままくるっと体を副会長に向けた。
声が裏返ったせいか、恥ずかしそうに顔を赤く染めて……
……違うかも。
副会長を見る目が、俺たちに対するものと明らかに違う。
赤くなってる原因はそっちかな。
「青木ちゃんもそう思う?気が合うねぇ」
前と弁当しか見ていないのに、副会長が今どんな顔をしているのか想像がつく。
青木さんは更に顔を赤くして俯いた。