ライナーアンドザ・スカイ
校舎を出て、快晴の空を仰ぐ。

今頃生徒会室で、副と素の会長が二言三言でも言葉を交わしているのかと思うと、堪らない。


なんて。


これから成瀬が告白するってのに、何考えてんだろう。


馬鹿らしくなって、頭を下げ前を見た。


「あれ?」


ふと、目線の先のシルエットが気になった。

学校の敷地を囲うフェンスの向こうに、他校の制服を着た女の子がいる。


そしてその姿に、俺は見覚えがあった。


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