ライナーアンドザ・スカイ
「続き聴いてもらえますか」
「なんだっけ」
そ、そんな
「あ、思い出した」
……俺、振り回されてる。
会長は目をとろんとさせて、またあくび。
どうして。
どうしてこんなに告白に不向きな状況になってしまったのだろう。
つい、溜息をつきそうになった。
だけど
「で?」
機をうかがっていたって仕方ない。
そんなものいつ来るかわからないし、もしかしたらここがベストなのかもしれないのだから。
前置きもいろいろ考えてきたけど。
もういいや。
俺は座りなおして、真っ直ぐ会長の眠たそうな目を見た。
「おれ―――」