ライナーアンドザ・スカイ


「秋山くーんこれー」

「はい」

「これもー」

「はい」

「あれとあれもー」

「……はい」


俺ばっかり動いてる気がする。

副会長は指示を出すばかりで、ちっとも動いていない。


「副会長、俺腰痛いです」


副会長は眼鏡の位置を直すと、俺の肩に手をのせた。


「がんばれ!」


「ちょっと休憩してきますね」


「え?まだまだあるのにー!」


少しは自分も動け。

< 208 / 220 >

この作品をシェア

pagetop