ライナーアンドザ・スカイ


黙々と作業を続ける。

バケツが一杯になる度に時計を見て溜息をついた。

成瀬も飽きてきたのか、それとも疲れてきたのか、かなりペースが落ちている。



「腰いてぇ……」

慣れない作業だからか、一時間はもつだろうと思っていたのに三十分程度で腰が辛くなってきた。


気を紛らわそうと、訊いてみた。


「おまえ、会長の何がいいの」


昼に屋上で実際に会ってから疑問だった。

確かに、顔は良かったかもしれない。


足でドアをガン!

その印象が強すぎて、顔とかうろ覚えなんだけど。

きれいな目をしていたような気は、する。


それにしたってあんな乱暴そうな女、付き合ったら身が持たないよ。

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