ライナーアンドザ・スカイ


ドアに手をかけて右に引くとそのドアは思いのほか軽く、勢いよく開いた。

同時に中から開けようとした人がいたらしい。

驚いて開ききる前に手を離してしまった。


「あ」


昨日も似たようなことがあったな。

まず目に飛び込んできたのは、茶色いお団子。


「あ!秋山くんだ」


今日は黒地に小花柄のシュシュ。


「……どうも」


驚いたように目を見開いた会長だった。

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