初恋をもう一度


しばらくして、あたり達を取り囲んでた人混みがまた動き始めた。

お祭りの終わりを告げてるような、一気に駅に向かう人々。

その流れに逆らって、あたし達は他のはぐれたメンバーを探す。

と、真由美と健を少し離れた所に発見した。

「真由美~!け~ん!」

「いたーっ!どんどん3人が先行っちゃうからさぁ、花火も始まっちゃうし、健とココで見てたよ。」

「ってか、優樹と美智は?」

「さぁ。途中まではオレらの後ろ歩いてたんだけど…」

健が首を傾げながら、考えこむ。

その時、遠くに優樹の姿だけが見えた。

「あれじゃない!?」

「おっ、ほんとだ!」

「「「優ーっ!」」」

「ってか美智は?一緒にいなくね?」

「ほんとだ。」


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