初恋をもう一度


河原に着いたあたし達は、芝居の上に腰掛ける。

いつも学校帰りの制服姿の人が多いこの河原には、夏休みってこともあって人は全然いなかった。

「で、話しって何?どーかした?」

あたしは照れ隠しに知らないふりをする。

「うん。あのさ…」

そこまで呟いて、黙ってしまう優樹。

あたしはもう超ドキドキしながら次の言葉を待つ。


数秒の間が、数分に感じるほど長い。


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