初恋をもう一度
「夏祭りの日さ、お前隆史と歩いてたじゃん?手なんか繋いじゃったりして。もしかして、隆史と付き合ってんの?」
あたしが待っていた言葉とは、全く違う優樹の言葉に、あたしは一瞬戸惑う。
「は!? 何で?別に隆史はただの友達だけど。」
「えっ!?じゃあ、隆史のコト好きとかって…」
「ないない(笑)隆史は美智に夢中だし?」
あたしは優樹の言葉を遮って答えた。
「え?美智!? そうだったんだ、なんだ…。」
優樹がホッとした顔をした。
「あのさ、オレ…」