初恋をもう一度
美智は変わった。
なんていうか、ここ数日ですごく大人っぽくなった。
前は、あたしがいつも美智を引っ張っていかなきゃみたいな、どこか弱さみたいなのがあって、幼い子供みたいだったのに。
今はあたしのが子供みたいだ。
「…美智、なんか雰囲気変わったね。」
「え?そうかな?」
あたしの言葉に、美智が少しはにかむ。
「あたしが変わったんなら、それはきっと隆史クンのせいかも。あたしさ、最近すごい前向きなんだ☆人生初めて(笑)今までね、いっつも自信がなくて。唯一いつもあたしに優しかった優クンにも振られちゃって、あたしを好きになってくれる人がいるなんて、ほんっと信じられなかった。でも、隆史クンのおかげで、こんなあたしでも必要としてくれる人がいるんだって思ったらね、なんかすっごい気持ちが軽くなったの。今までのマイナス思考が嘘のように消えちゃって、自分でもびっくりしてる。」
少し照れながら話す美智の頬がピンク色に染まる。
「美智、可愛い…」
女のあたしでも、抱きしめたくなるぐらい可愛いかった。
「えっ?///」
美智の頬がますます赤くなる。