初恋をもう一度
「葉月さ、映画好きじゃん?今から見に行く?」
優樹があたしにたずねる。
「うん、いいよ♪何見る?」
映画はあたしの趣味のひとつっていうか。
結構マニアックなの好きだったりするけど、何でも好んで見る。
だって、とにかく見てみないと面白いかどうかなんて分かんない。
あたしの人生と似てるのかもしれない。
とにかく突っ走ってみるっていうか。
それでつまんなくても無駄だとは思わない。
後悔はあるけど、それも全て受け入れられる。
「そーだなぁ。今映画って何がやってんの?気になってたやつとかある?」
「うーん、分かんないや。じゃあ行ってから決めればいっか。時間とかもあるし。」