初恋をもう一度


あたし達は映画館までの道を歩き出す。

自然と優樹があたしの手を握る。

やっぱりまだ恥ずかしいな。

つないだ手からドキドキが伝わってしまいそう。


「映画、ちょうどいい時間があるといいね♪」

ドキドキしてる心臓をおさえようと、明るく話しかける。

「そうだなぁ。ってか腹減らねえ?」

「うーん、まぁすいたと言えばすいたかも…」

「朝食べてきた?」

「あんまり。」

「じゃあ、映画の時間チェキってからぁ、その辺で飯でも食おうぜ?」

「うん☆」


不思議。

学校じゃあんなに恥ずかしくて上手く話せなかったのに。

2人きりだと何時ものあたし達だ。

緊張がほぐれてく。

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