初恋をもう一度
あたし達がもう少し大人だったら、こーゆー時はお洒落なカフェとか行っちゃうんだろうか。
中学生じゃお金もないし、お洒落な店なんてのも分かんない。
それでも、ファーストフード店がいつもと違って見えるのは、気のせいかな。
レジのお姉さんが、お会計は一緒ですか?って聞いて、優樹がはいって答えてるのを聞くだけで、なんだか嬉しくなる。
「ありがと☆これ、お金。」
「いいよ、今日はオレから誘ったんだし。」
「いや、それはなしっ!親からちゃんと金もらったし、半分こで。」
あたしは無理やり優樹の手にお金を握らせる。
「…じゃあ、もらっとく。ありがと。」
優樹はあたしに負けたって感じで、お金を自分の財布にしまった。