初恋をもう一度
映画は結構すいていて、見やすい席に座ることが出来た。
隣にひじを置く優樹の手がすごく近くて、それだけでドキドキする。
カップルって、こーゆー時手とかつないじゃうものなのかな?
うーん、そんな勇気ないかも…
行き場のない手はつい自分の膝の上にいく。
いつも何気なく置いてる手が、なんだか意識してしまって、逆に遠ざけてしまう。
だって触れるだけでドキドキしてしまって、映画どころじゃないんだもん。
結局あたし達は、映画の間に甘いムードになることは一度もなくて、普通に映画を見終えた。