初恋をもう一度
「あー面白かった♪めっちゃ笑ったー。」
優樹が子供みたいな笑顔をあたしに向ける。
可愛いっ!!
なんて胸がキュンとなる。
「うん。この映画は当たりだったね。」
「オレ久しぶりに映画とか見たけど、いいもんだね。なんか映画ってなげーし退屈ってイメージあったんだけど、今日みたいなのなら楽しめるかも。」
「そうだねー。見てみないと面白いかつまんないかなんて分かんないからね。ハズレに当たると微妙かもね。しかも人によって感性違うからさ、何が面白いかなんてその人次第だし。」
「まぁこれからしばらくは受験で忙しいだろうから、息抜き出来たらまた一緒に行く?」
「うん♪」
「あー早く受験終わって欲しいっ!」
「まーな。でもそしたら葉月とはもう学校で会えなくなるんだよなぁ…。」