初恋をもう一度


くだらない冗談とか言い合いながら帰る帰り道。

あっという間に駅前に着く。

「家まで送ってくよ。」

「大丈夫。またうちから優樹ん家まで戻るの大変だし。いいよ、ここで。」

「でも、周りも結構暗いしさ。」

「何?さっき女じゃないとか言ってたくせに、心配してくれてんの?(笑)」

冗談で言ったのに、優樹がいつまでもマジな顔してるからドキっとする。

「ほんとに大丈夫だからっ!駅まで親に迎えに来てもらうし、ね?」

そう言って、あたしはママに電話をかけた。

そこで優樹は納得してくれたみたいだ。

うちのママが来るまで2人駅の階段に座って待つ。

「今日はありがと☆楽しかった。」

「うん、オレも。また行こうな?」

「うん。」

「なぁ、葉月…」

「ん?」

♪♪♪~


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