初恋をもう一度
ただただあ然とするあたしの前にやってくる隆史。
「だぁかぁら、彼氏じゃねぇっつってんの聞こえない?」
そうとうイライラしてるのか、今にもこのチャラ男を殴りかかりそうな勢いだ。
「ちょっ、隆史っ」
止めに入ろうとした時、教室のドアのあく音がして、担任が教室に入ってきた。
みんな慌てて席に着きはじめる。
助かった。
隆史がしぶしぶ席に着くのを見て、あたしも自分の席に着く。
でもいったい何だったんだろう?
そう思ってたら、携帯のバイブが鳴った。