初恋をもう一度


優樹の教室を訪れた後、あたしは一人生徒指導室へと向かった。

しっかりお説教を一時間ほどくらって、やっと携帯を返してもらった。

ホントに人生最悪の日だ。

こんな日は、もう何が起こっても不思議じゃない気がする。

やっと返してもらった携帯で優樹にメールをうつ。

"風邪だって?大丈夫?"

そこまでうって、あたしはやっぱり送信するのを止めた。

今すぐ優樹の顔が見たい…

お見舞い…に行こうかな。

ふとあたしの頭に、そんな考えが浮かぶ。


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