初恋をもう一度
「お疲れ☆お説教、やっぱ長かったねぇ。」
「杏里!?と真由美っ!ずっと待ってたの?」
教室のドアを開けたら、2人があたしの席の前にいて、びっくりした。
「あたり前じゃん、うちら友達でしょ?話聞いてやっから。さ、帰るよ!」
真由美がぶっきらぼうに言いながら、あたしの机の上に置いてあったカバンを渡してくれる。
途端に今日1日我慢してた何かが切れて、あたしの目からポロポロと涙が流れる。
「葉月ぃ~、大丈夫?」
杏里が優しく声をかけてくれて、あたしは頷くことしか出来ない。
涙が止まらない…