初恋をもう一度


「お疲れ☆お説教、やっぱ長かったねぇ。」

「杏里!?と真由美っ!ずっと待ってたの?」

教室のドアを開けたら、2人があたしの席の前にいて、びっくりした。

「あたり前じゃん、うちら友達でしょ?話聞いてやっから。さ、帰るよ!」

真由美がぶっきらぼうに言いながら、あたしの机の上に置いてあったカバンを渡してくれる。

途端に今日1日我慢してた何かが切れて、あたしの目からポロポロと涙が流れる。

「葉月ぃ~、大丈夫?」

杏里が優しく声をかけてくれて、あたしは頷くことしか出来ない。

涙が止まらない…



< 168 / 187 >

この作品をシェア

pagetop