初恋をもう一度


「なぁ、今日ちょっと寄りたいとこあんだけど大丈夫?」

優樹にふいに聞かれた。

「大丈夫だけど。どーしたの?今日何かあったっけ?」

あたしの言葉に、優樹があたしを見る。

「今日何の日か分かんない?」

「えーっと…優樹の誕生日は…まだのハズ、だよね?」

「ふーん、そっかぁ。分かんないんだぁ。」

あたしの答えが気に入らなかったのか、優樹が意地悪に少しすねながらそう言う。

「えぇっ、何それ!?ちょっと待ってよぉ。」

必死に考えてみるけど、何も思い浮かばんよー!

「ってか普通こーゆーのは女子のが覚えてるもんでしょ。」

呟くようにブツブツ言ってる優樹。

だって分かんないもんは分かんないんだもん。

何!??


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