初恋をもう一度
唇に柔らかい感触。
ファーストキス…
初めてのキスは、触れるだけの軽いキスだった。
お互いどうしていいか分からず、ただ重ねただけの唇。
優樹の顔があたしから離れる。
きっと今、あたし達の顔は真っ赤で、お互いの顔がまともに見れない。
「…今日さ、付き合ってちょうど1ヶ月。記念日ってヤツ?」
優樹がそっぽを向いたままそう言った。
「…もしかしてこの公園来たのって、この為?」
「ってか普通そーゆーコト聞くか?オレだって初めてだし、どーしていいかわかんねーし!オンナって雰囲気とかも大事なんだろ?」
優樹が真っ赤になりながらそんなコト言うから、なんか笑えた。
そして素直に嬉しかった。