初恋をもう一度
「…葉月。今帰り?」
「美智。」
帰り道、下駄箱を出たとこで後ろから声をかけられ、振り向くと軽く微笑む美智がいた。
実はまだ美智とは話が出来ていない。
「うん、美智も?…一緒に帰る?」
戸惑いながらも、何もなかったかのようにそう言うと、美智の顔がぱぁっと明るくなる。
「いいの?」
「いいよ(笑)別にあたし怒ってるわけじゃないし。」
あたしの言葉に、美智の顔が少し赤くなる。
遠慮がちにあたしの隣に並ぶ。