初恋をもう一度
「あの、さ。あの時はごめんね?今さらだけど、あたしひどいコト葉月に言ったから。半分は優クン取られた八つ当たり、ホントごめん。」
「もういいよ、気にしてないから。それより隆史と付き合いはじめたんだよね、おめでとう☆って、あたしに言われたくないかぁ。」
美智がこれ以上気にしないよう、あたしは明るいノリで言う。
「ううん、ありがとう。あたしももう優クンのことはふっきれたからさ、気にしないで?」
美智が優しく微笑む。
久しぶりに流れる美智との穏やかな時間。
やっとみんな、うまくいく。
そんな予感がしたから。
だからあたしは美智と恋愛話をした。
何のわだかまりもなく、普通の仲いい女友達みたいに、盛り上がるハズだった。
「あははっ、優クンらしいなぁ。あの公園は昔からお気に入りだもん。」
「え?美智も、知ってるの?」