初恋をもう一度
「葉月っ。ちょっといい?」
みんなの待つ方へ行こうとしたら、後ろから肩をたたかれた。
振り返ると微笑みながら沙織がたっている。
「なに?」
立ち止まるあたしの手をとる。
「時間がないよ。未来を変えるなら、急がなきゃ。あと数時間後には式が始まっちゃう☆」
えっ!??
今の沙織の言葉がすぐに理解出来ないあたしに、彼女は意味あり気に笑う。
「早くーっ!葉月っ!」
遠くであたしを呼ぶ3人の声が、だんだん遠くなっていく…
意識が…
薄れてく…?
すぐ近くにいたはずの沙織が、何故か遠くで3人と一緒にあたしを待ってる。
ここは、ドコ?
戻らなきゃ…
過去を
変えるなら
時間が…
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