初恋をもう一度
何とも言えない不思議な感覚だ。
全く時の流れがつかめない。
今はいったいいつなのか。
あたしの記憶はどこまでが現実で、どこから眠っていたのか。
自分が15歳だという感覚さえ曖昧で。
あたしは戸惑う。
とりあえずリビングへと階段を下りる。
「おはよう♪早く食べないと学校遅れるわよ。」
ママが朝ご飯を並べてくれる。
心なしか、若返ったようにも感じる。
あたしは、どーしちゃったんだろう。
でもママの様子からして、そんな長い時間眠っていたわけではなさそうだ。