初恋をもう一度
隆史が後ろからやってきて、あたしの頭を軽くたたいた。
「うっさいなぁ、あたしにも色々あんのっ!」
「ってか、色々あっても終業式は忘れないだろー、普通。」
隆史が笑いながら、隣の席の椅子を近づけながら座る。
自然と誰かの机の周りに集まるのが習慣っていうか。
なんだかすべてが懐かしい。
もしやこれが夢の中だったりして。
起きたらあたしは22歳で、会社に行くの。
そうか、こっちが夢なのかも!?
だったら…
「あのさ、実は二人に相談があんだよね。」