初恋をもう一度
変えられた過去
終業式を終えて、学校近くのファミレスへ向かうあたし達7人。
いつもは自然と美智とあたし、杏里と真由美で並んで歩くんだけど。
今日はあたしと杏里が自然と話しながら一緒に歩いてて、真由美が杏里の隣に並ぶ。
健と隆史は男同士で盛り上がってて、4人で並んで歩くのは無理がある為一人になってしまった美智を気づかい、優樹が美智と並んで歩く。
胸の奥がチクリと痛む。
「ほんとバカ、隆史!」
杏里がいきなりそんなこと言うから、不思議顔で隣の杏里を見る。
「だってさぁ、今チャンスだったと思わない?ほんと、気きかないっていうか、あそこで優しく声かけてたら、美智ん中での好感度上がったと思うけどなぁ。」
杏里の言葉に、納得するあたしと、びっくりしてる真由美。
「は?隆史って美智のこと好きなのっ!?」
杏里がしまった!って顔をする。
「ま、いっか。健は隆史と昔からの付き合いだから知ってそうだし、うちら2人が知った今、もう2人も3人も変わんないよね?」
「いやー、その理屈はどうかと思うけど(笑)、まぁ真由美ならいんじゃない?隆史もあんたにバレた時点で諦めてるでしょ(笑)」
あたしの言葉に、真由美も頷く。
「まぁ知らないフリしといてあげるから、任せなさいって☆」