初恋をもう一度


「えぇっ!?何で分かんの?」

あたしより先に杏里が大声を出して、あたし達の前を歩いてた隆史達がチラッと振り向く。

「声でかっ!ってか、やっぱそうだったんだぁ♪2年の時から、なんとなーくそうじゃないかなぁって思ってたんだよね。」


真由美ってば、鋭すぎだし。

あたし自身気づいてなかった気持ちに気づいてたなんて。

「すごーい、真由美っ!」

杏里が尊敬の眼差しを送る。

「観察力はある方なんだよね。そーゆー勘は昔から当たるんだ☆で、話し戻すけど、葉月はどーすんの?美智には言ってないんでしょ?」


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