初恋をもう一度
「うーん、そうだなぁ。とりあえず美智に言ってみたら?あの子、泣きそうだけど、何も言わないで優樹に告るのもショック大きいだろうし。」
「うん…。頑張る。」
たとえ夢の中でも美智の泣きじゃくる姿が頭に浮かんで、気が重くなる。
でも言わなきゃあたしはこれから先、ずっと後悔することになる。
「あたし達は葉月の見方だからね☆」
杏里がにって笑いながら言った。
「何勝手にあたしも入れてるわけ?」
真由美が冷たく言う。
「えぇっ!?真由美は美智の見方なの?」
「見方って…別にケンカするわけじゃないんだから。ただ葉月が美智に遠慮するのは良くないと思うし、2人共、後悔しないようにしてほしいなって思うよ。」
真由美の言葉は、あたしの心にじーんときて、あたしは、もっと早く打ち明けておけば良かったと思った。