初恋をもう一度


朝の5時過ぎ。

薄暗い感じの外は、夏の爽やかな朝だ。

暑すぎも寒すぎもしない、心地いい気温と。

太陽の昇る瞬間の見える時間。

この朝が、結構好きだったりする。

みんなだいぶお疲れな感じで、フリータイムも終わり、帰る時間だ。

あたしは美智を誘う。

「途中まで方向同じだから、一緒に帰ろっか?」

「うん。優クンは?」

「優は隆史の家よってくんだよねっ!?」

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