初恋をもう一度


それから優樹は、あたしの家まで送ってくれて、あたし達はずっと手を繋いで帰った。

あたしの記憶の中の未来では、美智と手を繋いで帰っていった、夏祭りの夜。

今はその手を、あたしが握ってる…

美智のことは、優樹がなんとかするから大丈夫だって言ってくれた。

いつもと変わらない会話。

だけど微妙に2人とも緊張してて、どこかぎこちない。

うちの前まで来たところで、優樹と向かい合う。


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