初恋をもう一度


「送ってくれてありがと。じゃあまた明日♪って、明日から夏休みか(笑)」

あたしが笑って言ったら、優樹もつられて笑う。

「夏休み何してんの?明日は疲れてるだろうけど、暇な日、デートしない?」

優樹が少し照れながら言った。

「うん///平日は受験に向けて塾で勉強だけど、土日とかなら。」

「じゃあ今週末。あけといて☆」

「うん。」

「じゃ、また連絡する。」

「うん、バイバイ。気をつけて☆」

「おうっ。ゆっくり休めよ、じゃ。」


最後に、あたしの額にキスを落として、優樹は逃げるように走り去っていった。

多分照れてたんだと思う。

あたしは一瞬、何が起こったのか理解出来ず、その場に立ち尽くす。

あとから思い出せば、顔から火がでそうなほど恥ずかしかった。



そして家に帰った途端、昨日からの疲れが出て、すぐに深い眠りについてしまった…


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