初恋をもう一度


しばらくして、無言のまま車は優樹の家の車庫に止まった。

美智の家は向かいだ。

「わざわざごめんね?迎えに来てもらって。」

「いいよ別に。葉月ん家も近いし。気にすんな。」

「ありがと。」

そう言いながら車を降りると、昨日見た大人の杏里と真由美、そして見慣れない男の人2人が立っていた。


きっと隆史と健だろう。

2人とも優樹みたいに背が伸びてて、大人っぽくなってる。

男の子ってだいぶ変わるんだなぁ。

何となくあの頃の面影を残す4人に近づく。


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