初恋をもう一度
「おはよ。」
そう言って、教室のドアを開けながら自分の席に着く。
杏里があたしの机にかけよる。
「おはよ、葉月♪なんかお疲れ?一晩で老けたんじゃない?(笑)」
前に聞いたようなセリフに、返事を返す。
「まぁね。あたしにも色々あんのよ。」
「何何?なんか悩み?言ってみ♪」
杏里が嬉しそうに聞く。
ここであたし優樹のコト打ち明けたりしたんだっけ?
曖昧な記憶をたどりながら返事を返した。
「杏里には一生言わなーい♪」
「えぇ~っ、何それ。意地悪~!」
「オレも葉月に賛成だな☆」
ふくれてる杏里の頭をコツンと叩いて、隆史があいてる隣の席に座った。