【短】最初で最後のラブレター
ある日気付いたんだ。


あの子も君の事好きなんだって。

前よりもあの子の名前を口にする回数が増えた君の心の中にも

あの子の存在があるって事も…




『もう終わりにしよう』



私とあの子

どちらを選ぶのか賭けだった。



だけど君は


あの子を選んだ。



私の事は好きだけど
あの子を一人にしておけないって…



君の優しさが私の事を傷付けていたんだって

君はわかっていたんだよね。



『今までごめん。そしてありがとう。』



きっとその言葉は

私への最後の優しさだったんだね。
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