P.P.Qには秘密。



何だろう、何なんだろう、この男の子、何かすごく、あたしをからかってる気がする!


「た、助けてもらって何だけどっ……だ、大丈夫だから!本当に!」


だからもう、本当に放して欲しい……!

たぶん、あたしは真っ赤になってる。
ていうかもう、ちょっぴり泣きそう。

つぐみちゃんにだって、髪の毛しか触らせたことないのに!

必死になってそう口にしたなら、ゆっくりと、脇に差し込まれた手が抜かれてくのを感じた。


「ごめん、何か慌てたりするのが面白くって」
「面白くって!?」
「あ、や、まあ……あ、もう膝、大丈夫みたいだね」
「あ、」


ね、と笑った男の子は、さっきみたいないじわるな笑顔じゃなかった。

そうだった。
この人、何だかんだで、あたしのこと助けてくれたんだっけ。



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