君の腕の中で眠る時まで
コツコツコツ


歩く足音が響く
少し経つと二つの足音が重なる


そして先ほどの棚の前で止まる


棚の向こうに感じる気配に手だけを本棚に伸ばす


差し出した本が手から離れた


そしていつもの机までの戻って宿題をやり始めた


ふふふと微笑みながら相手がどう思うか空想していた
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