君の腕の中で眠る時まで
優花は許可を取っていたから軽く食事をしてまた本を読み始めた


昨日までとは違う空間になる事に
さっき気持ちに鍵をかけたのを忘れそうになる


この空間にいる時だけは許してほしい…


(キンコンーカンコンー)


授業が始まるチャイムが鳴った


ドキドキする心臓を抑えながら頭の中には入っていない小説に目を向けた
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