君の腕の中で眠る時まで
「爺ちゃん、優花は?」


勇太の言葉に一弥の体がビクッと震えた

「一弥君、優花は突然来てここに居たいと言った。理由はいわないが泣いてたんだよ。孫の悲しむ姿は見たくないよ。だから笑顔を戻してあげて欲しい。いつもこの裏にある丘にいるから連れてきてくれ」


一弥はまっすぐな目をして軽く頷き走って行った
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