君の腕の中で眠る時まで
「優花…お願いがある」


「ん?なに?」


抱きしめていた手の力を緩めて見つめた

「…ヘーゼルの瞳を見たい」


「…」


ずっとカラーコンタクトで隠していた瞳
でも一弥と一緒だからもう大丈夫なんだと優花は思った


優花はニコッと笑い一弥を見て鞄からケースを出す
そしてメガネを取りコンタクトを外す


そしてキツく縛っていた髪を解いた


一弥は優花の行動を真っ直ぐ見つめていた


そして目の前には


あの時出会った
百合華が座っていた
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